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SCBには、若手職員が信用金庫に出向し、現場の業務を経験する研修出向制度がある。ここでは、実際に研修出向を経験した若手職員のエピソードを紹介します。

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市場運用部
外貨資金グループ
2008年度入庫
法学部卒
石橋 佑基

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財務企画部
主計グループ
2008年度入庫
社会科学研究科卒
吉原 竜也

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司会進行
人事部長
高野 典宏

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法人営業第2部
営業第1グループ
2006年度入庫
商学部卒
野木 慎吾

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総合企画部
IR広報室
2007年度入庫
商学部卒
竹本 政弘

Face to Faceの現場を体感


皆さんは、信金中金の若手職員向け出向制度の中で、信用金庫に研修出向してきたわけですが、そこでどのような経験をしてきたのかをお話ください。

吉原
私は九州の信用金庫に出向して、本部と営業店を経験させていただきました。本部の中でも審査部では、通常の審査業務とともに、「地域力連携拠点事業」という国の事業にも関わることができ、会計士や中小企業診断士の先生とともに、取引先企業の経営相談業務に携わりました。やはり、現場を知ることが非常に勉強になりました。北九州のショッピングモールへ出店を計画するアパレルメーカーへの融資案件では、集客力や来店客の購入単価などを分析・シミュレーションし、稟議書を作成しました。稟議書の申請途中で研修期間が終了してしまい、審査結果が気になりましたが、お世話になった信用金庫の方から「無事に融資を実行できた」と後日連絡をいただき、大変うれしかったのを覚えています。
石橋
私は東海地区の信用金庫に出向しました。出向中は主に営業店で取引先企業の財務分析などに取り組みながら、実際に同行訪問させていただいたことで、信用金庫の取引先企業に対する接し方等への理解を深めることができました。信用金庫のお客様には、個人も法人もありますし、法人であれば業種も規模も様々です。業績は芳しくなくとも、何故普及していないのかと思うほどの高い技術力を有する企業に出会うなど、毎日が新しい発見の連続でした。また、信用金庫の渉外担当の方が取引先企業と非常に近い距離感であったことや、取引先企業の事業に対する熱い想いなどにも触れられたことで、信用金庫が身近な金融機関たる所以を再確認することもできました。
竹本:
私は関西の信用金庫に出向しました。役員や職員の方に面倒をよくみていただいて、営業店だけでなく本部の様々な部署も経験することができました。各部署に行く前には、その部署がどのような業務を行っているのか事前勉強を欠かさず行い、わからないことは何でも質問をしました。営業店では、主に取引先企業の分析・格付などを担当しましたが、支店長から分析結果を褒められたり、叱られたり、私のことをお客様扱いするのではなく、信用金庫の一職員として接していただいたことは本当に嬉しかったです。渉外職員の方からは、「とにかく中小企業を肌で感じろ!」ということで、様々な業種の取引先企業に同行訪問し社長と名刺交換させていただいたり、時には取引先企業とのイベントに参加させていただきましたし、個人宅を訪問して預金キャンペーンのご案内も経験させてもらいました。
野木:
私は東京都内にある信用金庫の営業店に出向しました。取引先は繊維業や印刷会社が多く、実際に地域に根付いた中小企業の財務分析等を行うことで、中小企業の経営環境の厳しさや経営上の課題に直に触れることができました。質屋さんの協同組合が主催するチャリティーバーゲンにも参加して、一般の個人のお客様を相手に商品販売のお手伝いもさせていただきました。信用金庫とお客様とのリレーションシップを現場で体験できて本当に良かったです。

お世話になった信用金庫への恩返し


研修出向に行く前と後では、自身がどのように変わりましたか?

野木:
信用金庫の融資業務の実態がよくわからなかったのですが、「現場」を経験できたことで視野が広がったと思います。信用金庫の与信管理は、直近の決算状況から会社のオーナー社長の家族構成まで、きめ細かく把握しており、与信そのものに対する考え方が変わりました。いま私は法人営業第2部に所属しています。以前は表面的な数字で判断していた面が少なからずありましたが、数字に縛られすぎることなく、定性的な側面にも目を向けることができるようになりました。
竹本:
私がお世話になった信用金庫でも、研修期間中大変親身に接していただいたのですが、裏を返せば「信金中金への期待の現れ」だと感じました。実際、信用金庫や取引先企業の方々が懸命に働いている姿を見て、信金中金はこういった方々のために働いているのだという思いを強く持ちました。何かの形で恩返しをしたくて、これから頑張りたいと思っています。
石橋:
昨今の景気低迷下において、ローンの返済が苦しくなったお客様に対しても、信用金庫が相談窓口を設置して返済方法など親身になって相談に応じる姿勢から、より具体的に信用金庫とお客様との関係をイメージできるようになりました。また、信金中金で運用する資金の背景には、信用金庫の現場での苦労の積み重ねがあることを目の当たりにしたことで、その責任の大きさを再確認するとともに、以前にも増して「信用金庫のために」という使命感を持って業務に取り組むことができています。
吉原:
私も皆さんと同じように、数字の裏にある背景を知ることができた点が一番大きいです。信金中金の業務の中で、日常的に信用金庫の計数分析を行っていますが、信用金庫の預金量、貸出金量がどれほどの苦労を経て積み重なってきたものなのか、実際に現場を見て汗を流しながら歩いた経験を通じて、数字のもつ意味やその背景の大きさを実感できるようになりました。
野木:
信用金庫は、まず地域のお客様から信用してもらう必要があります。そのためには、きめ細やかなサービスをもって対応しなければなりません。信金中金の法人営業は主に上場企業が取引先ですが、リレーションシップに会社の規模の大小は関係ありません。担当者としていかに信用してもらうか、これこそが基本であり、営業における重要な要素の一つだということを学びました。
竹本:
信用金庫とお客様とのある意味で「ウェットな人間関係」、「何でも言い合える関係」というのは、自分自身の中でもっと強化したいところです。これからは信用金庫の魅力を多くの方に知ってもらうことで、業界のステイタス向上に貢献していきたいです。これこそが中央金融機関としての信金中金の役割だと思っています。
石橋:
信用金庫の職員の方々とともに働き、率直な意見交換を通じて信用金庫の現場について理解を深めることができたのは、非常に良い経験になりました。今後は、この経験を活かし、信金中金の職員として、信用金庫の現場の実状に即した適切なサポートを提案していきたいと考えています。
吉原:
信金中金も少数精鋭を謳っていますが、小規模な信用金庫ですと本当に少ない人数で、財務や計数管理を行っています。ですから信用金庫の手が回らないところを私たちがサポートしていきたいですし、情報提供はもちろん、セミナーや勉強会を通して少しでも貢献していきたいと思っています。

研修出向を通じて、皆さんが一回り成長できたようで嬉しく思いますし、この経験をこれからも忘れずにいて欲しいと思います。今日はありがとうございました。

人事部長からのメッセージ

信用金庫での経験こそが、この先の活力源になります。

 私たち信金中金は、全国の信用金庫につくってもらった組織です。信金中金の経営理念の中に「信用金庫業界の発展につとめ」という文面がありますが、信用金庫が実際に何をやっているのか、実態がどうなのか、これは信用金庫の職員の方々と一緒に働いてみなければ、本当の意味で実感としてわからない部分もあることは確かです。
 信用金庫研修出向制度では、約半年間のわずかな期間ですが、ほとんどの若手職員に信用金庫の現場を体感してもらうことで、地域とのリレーションづくりを学んでもらいます。そこには、関係構築という言葉ではわからない、地域社会の一員としての生の活動があります。ですから、地域経済の繁栄があってはじめて信用金庫の繁栄があり、信金中金の一職員としてだけでなく、信用金庫業界の一員としての誇りに触れることができるのです。
 信金中金の若手職員が信用金庫で働き、信用金庫をもっと好きになって帰ってくる。「あの信用金庫のために、あの地域のために」という想いを活力源に、これからの信金中金での業務に活かして欲しいと考えています。