信用金庫業界は、信金中金および業界のシステム関係会社が一致協力して、信用金庫業界の中小企業信用リスクデータベース(SDB)を構築しています。信金中金では、その中心的な役割を果たすため、SDB推進室を設置し、データベースの構築、運営、さらなる拡充に取り組んでいます。これにより、信用金庫の信用リスク管理の高度化に大きく貢献しています。



 私は、入庫して最初の約2年間、信用金庫に対するコンサルティングを行うグループに所属していました。その後、このSDBを構築するというプロジェクトが立ち上がり、そのプロジェクトチームの一員として、発足当初からSDBに携わってきました。
 信用金庫の顧客の中心は中小企業です。当然、融資可否等の判断は信用金庫で行いますが、その判断材料等に活用できる信用金庫業界全体の信用リスクデータベースを構築しようというのが目的のひとつです。当初はゼロからのスタートでしたが、今では法人データベース、個人事業主データベースの稼動に至り、プロジェクトチームも「SDB推進室」へと組織改正され、信用金庫におけるSDBの活用をより一層推進しています。
 SDBでは、信用金庫に対し@信用金庫の取引先のみによる大量データをもとに算出した財務指標平均値やデフォルト率等の統計情報、Aこのデータを分析した付加価値の高いレポート、B同データに基づき開発したスコアリングモデルを提供し、信用金庫の信用リスク管理の高度化への取組みを支援しています。
 私は、現在、個人事業主データベースのさらなる拡充に取り組んでいます。個人事業主というのは法人と異なり、財務データの整備が難しく、その分析手法はあまり確立されていません。したがって、前例が少なく、難しい問題に頭を抱えることが多々あります。また、業界全体に関わる仕事なので、大きなプレッシャーも感じます。
 一方で、このような分野に挑戦し、信用金庫業界ならではのデータベースの拡充、そして、業界全体のインフラづくりに貢献できるということに、大きなやりがいを感じます。まさに、信用金庫の中央金融機関としての醍醐味と言えるでしょう。