信金中金市場事務部では、主に国内外の有価証券取引、為替・資金取引、デリバティブ取引等の市場取引にかかるバック業務を行っています。バック業務は大きく分けて2つあり、1つ目は約定内容の確認、市場関連決算事務を含む勘定記帳処理、対外的な資金・証券決済処理、各種法定帳簿や当局宛報告資料の作成、現物の管理等です。2つ目は、フロント部門への牽制や市場業務にかかる管理事務であり、これにはプライスチェックやヘッジ取引の妥当性・有効性検証、金融商品の時価算定、各種契約締結等があります。
  現在、証券決済制度や会計制度の変更等、証券市場を取り巻く環境が急激に変化しているため、タイムリーな情報収集を行い、確実かつ柔軟に対応しています。

 入庫後は、大阪支店に配属され、3年間、直接貸出や信用金庫との取引にかかる内部事務および営業サポートを行ってきました。また、大阪府内の信用金庫へ研修出向し、信用金庫の融資業務、外為業務等を経験しました。
 次なるステップとして、支店での経験を活かし、審査業務や信用金庫関係業務を希望することも検討しましたが、金融に従事する者にとって、マーケット業務を経験することは必須と考え、その中でも、取引だけでなく、決算・勘定処理や法律、システムオペレーション等について幅広い知識を習得することができるバック部門を希望しました。
 そして、市場事務部に異動となり、2008年4月より業務グループ資金証券班に配属となりました。ここでは現在、フロント部門で日々約定する取引の決済、勘定記帳、システムオペレーションを行っています。また、当班で担当する商品について、新たな取引先や取引方法へ対応するために、フロント部門との折衝や事務フロー構築等の企画・立案も行っています。
 また、私の今後の業務ローテーションとしては、管理グループに担当替えとなり、市場関連取引の決算処理、新システム導入や新商品、制度への対応、プライスチェックやヘッジ取引の妥当性・有効性検証、金融商品の時価算定、各種契約締結等幅広い分野を経験する予定です。
 市場事務部の業務は、市場取引特有のめまぐるしい動きの中で、幅広い業務に正確性とスピードをもって対応することが要求されます。取引の処理には、勘定処理やシステムオペレーションの知識が必要ですし、決算処理を行う際には、市場取引の専門知識はもちろん、会計知識も必要になります。また、新たな商品や制度に対応する際には、関係省庁・機関の情報をチェックしたり、法律まで立ち戻って確認したりと、ひとつの案件を処理するにも、データソースを探してくる力とそれを理解し、処理方法について自ら考えていく力が必要となるのです。

  バック部門は、サッカーチームのゴールキーパーのような役割であると例えられることもあり、受身な業務というイメージをもたれるかもしれませんが、市場取引の守りの要として働くことはもちろん、市場業務全体の流れに目を向け、適切で効率的な方法を探究し、時には、他部門に対して積極的に提言するといった攻めのアプローチが必要な業務でもあります。
 このように市場事務部は、信金中金の中でも、専門的な金融知識をもって幅広い動きを期待されるところですが、その分、研修制度も整っており、マーケット関連業務に関するスキルマップに基づき、OJT、勉強会、担当業務のローテーション等により、体系的で実践的な知識を習得する機会に恵まれています。