ALMは、Asset Liability Management(資産・負債の総合管理)の略称です。財務企画部ALMグループは信金中金全体の資産(運用)と負債(調達)を総合的に管理し、リスクを適切にコントロールしながら、財務体質の強化と安定的な収益の確保の両立を目指すための方針を策定します。
  信金中金は、多様なリスク分野への投資や国際的な分散投資を段階的に進め、将来的には市場環境に左右されにくい全天候型のポートフォリオの構築を目指しているところであり、ALMをはじめとしたリスクマネジメントの強化は欠くことのできない重要なものとなっています。


 入庫後は、市場営業部(現証券業務部)に配属となり、主に、信用金庫の有価証券ポートフォリオ分析を担当しました。これは、信用金庫の有価証券の保有状況を分析し、アドバイスを含めた情報提供等を行うもので、信用金庫の有価証券運用およびリスク管理をサポートすることに努めました。その後、財務企画部に異動になり、現在、ALMを担当しています。
 ALMの目的は主に二つあります。一つは、健全な自己資本比率を確保することで、高い格付けを保持し、企業の体力をつける「財務体質の強化」、もう一つは、常に高い収益を目指すと期間損益がばらばらになるため、ディーリングとは違った形で毎年安定的な収益を目指す「安定的な収益確保」です。リスクを大きく取ると財務体質が悪化する危険性は高まりますが、高い収益獲得を目指すことが可能となります。一方、リスクを取らなければ財務体質が悪化する危険性は低くなりますが、高い収益を追求できません。このため、リスクは極小化すればよいというものではなく、財務体質の現状や将来を見極めながら、収益の源泉としてコントロールしていくことが経営上重要な命題となります。
 信金中金では、金利リスクを中心とした資産運用を行ってきましたが、現在は、分散投資を推進し、市場環境に左右されにくい安定的な収益確保を目指しています。また、それと同時に、収益力の向上も求められており、この「安定的な収益確保」と「収益力の向上」という両立しがたい二つの課題に、リスクコントロールという仕事を通して挑んでいるところです。
 信金中金の課題をしっかりと受け止め、日々の仕事のなかで、会社が変革していく様子を一つ一つ実感できることは、この仕事の醍醐味ですし、自らの挑戦意欲を沸き立たせる大きな刺激にもなっています。